2022年4月札幌交響楽団正指揮者に就任。
1984年東京生まれ。私立八王子高等学校芸術コースを経て、2007年東京音楽大学音楽学部音楽学科作曲指揮専攻(指揮)を卒業。これまでに指揮を広上淳一、汐澤安彦、チョン・ミョンフンなどの各氏に師事。パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)のアシスタント・コンダクターを務める。2006年10月、東京国際音楽コンクール<指揮>において2位(最高位)に入賞。各地のオーケストラから次々に招きを受ける。2011年4月には名古屋フィル指揮者に就任、2014年4月から2022年3月末まで神奈川フィル常任指揮者を務めた。オペラにおいても、細川俊夫作曲「班女」、モーツァルト作曲「魔笛」などを指揮、目覚ましい活躍を遂げている。
現在、札響のほかに、名古屋フィル正指揮者とオーケストラ・アンサンブル金沢常任客演指揮者(2022年9月からはパーマネント・コンダクター)を務める。2015年渡邉暁雄音楽基金音楽賞、第14回齋藤秀雄メモリアル基金賞、第26回出光音楽賞等を受賞。三重県いなべ市親善大使。東京音楽大学作曲指揮専攻(指揮)特任講師。
1961年発足。北海道唯一のプロ・オーケストラとして「札響」の愛称で親しまれ、2021年には60周年を迎えた。透明感のあるサウンドとパワフルな表現力は、国内はもとより海外でも評価が高い。例年の年間公演回数は約120回。さらに小編成でのアウトリーチ活動にも積極的に取り組んでいる。海外ではこれまでにヨーロッパ、アメリカ、アジア諸国を訪問し、各地で好評を博した。
歴代指揮者には、名誉創立指揮者の荒谷正雄、ペーター・シュヴァルツ、岩城宏之、秋山和慶、尾高忠明、マックス・ポンマー、ラドミル・エリシュカなどがいる。現在、スイス出身の首席指揮者マティアス・バーメルト、名誉音楽監督の尾高忠明、友情指揮者の広上淳一、正指揮者の川瀬賢太郎を擁する。